【入社一年目の教科書】 今求められる新入社員の着眼点
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- ダイヤモンドHRD総研

70万部突破のロングセラー書籍『入社1年目の教科書』。著者はライフネット生命保険株式会社 共同創業者の岩瀬大輔氏。『入社1年目の教科書』が、時代を超えて企業および新入社員から支持されるのはなぜか。担当編集者のダイヤモンド社 和田史子が『入社1年目の教科書』ロングセラーの理由と、新入社員教育の新たな視点についてご紹介します。

新しい時代の「新入社員向けの教科書」
『入社1年目の教科書』は、新しい時代のリーダーによる、新しい時代の「新入社員向け教科書」として企画・誕生した書籍です。それまでの新入社員向け書籍といえば、ビジネスマナーや敬語、文書の書き方など業務に関するハウツーを教えるものが中心でした。一方、『入社1年目の教科書』は、期待の新人が周囲の信頼を得て、社内で活躍するための『心構え』『行動指針』『原理原則』を伝える本とすることで、類書との明確な違いを打ち出しました。これは著者の岩瀬大輔氏が仕事で大切にしていることであり、人としての基本に関わるものです。
岩瀬さんの言葉だからこそ伝わる

内容以前にそれを誰が伝えるのかが大事
『入社1年目の教科書』に書かれている原則・指針は、仕事ができ、若くして多くを成し遂げてきた岩瀬さんが伝えるからこそ、信頼できる先輩の言葉として読み手は素直に耳を傾けられるのだと思います。例えば、『50点で構わないから早く出せ』『脳に負荷をかけよ』といった原則・指針は、ゆるゆると仕事をしている人が言っても説得力がありません。これまで努力を重ねてきた岩瀬さんの言葉だからこそ心に響くものがあるのです。あるいは『あいさつはハキハキと』『目上の人を尊敬せよ』といった指針も、伝える人次第では単なる説教に聞こえてしまい、受け手はしらけてしまうかもしれません。しかし、岩瀬さんが同じことを言うと、『帰国子女で外資系企業出身の経歴を持つ人でも、そういったことを大切にするんだ』と耳を傾けるようになります。
企業が直接言えないことを代弁する
例えば、『仕事は盗んで真似るもの』『頼まれなくても議事録を書け』といった指針は、上司が言うとマネジメントの放棄と誤解を招くかもしれません。また、『ペースメーカーとして、資格試験を申し込む』といった指針は、経費、残業代などの面でミスリードされるおそれがあり、企業としては、正直、明言しにくいものです。その点、会社とは直接利害関係のない岩瀬さんが、自らが実際にやってきたこととして話すことで、企業が直接言えない本音ベースの大切なことを伝えることができます。
本記事の詳しい内容は、こちらの資料をご覧ください。
「コンテクストの教科書」時代を超えて新入社員の共感を生む
なぜ『入社1年目の教科書』はロングセラーなのか?
『入社1年目の教科書』は、仕事で大切にすべき価値観が書かれたものです。価値観を共有するためには、それに対する納得と共感が不可欠です。そこで大事なのが『なぜその価値観が大切なのか』というコンテクスト(背景)です。例えば、『50点で構わないから早く出せ』という原則では、フィードバックを早く頻繁にもらうことで、上司や先輩の力をうまく使い、総力戦で仕事を進められる効果をコンテクスト(背景)として伝えています。
このように、『入社1年目の教科書』は『何をやるか』のみならず『なぜそれをやるのか』という背景の説明がていねいになされている『コンテクストの教科書』です。スキルやノウハウは時代とともに変化しますが、『仕事のコンテクスト』は普遍的なものです。だから時代を超えて新入社員に理解され、共感されているのだと思います。

意識したテーマは「二次会の終わり」
そんなコンテクストの教科書とするために、編集で意識したテーマは「二次会の終わり」です。飲み会の二軒目後半の酔いも醒めてきた状況で、上司・先輩が語るような仕事の『ちょっと深イイ話』を意識しました。そんな場で語られる『なぜ部長は会議でああ言ったのか』『なぜあの人はあの状況で怒りだしたのか』といった本音ベースの話は案外腹落ちするものです。こういった『なぜやるか』の話は、普段教えてもらえず業務マニュアルにも書いていない、そこでしか聞けない暗黙知です。そんな『二次会の終わり』でしか聞けないような暗黙知を、形式知として1冊に整理したのが本書です。
飲み会、雑談などのコミュニケーションの機会が減り、仕事の大切な暗黙知が伝わりにくくなってきています。飲み会に行きたがらない新入社員が増えているのは事実ですが、彼らはそのような暗黙知を『知らなくていい』とは思っていません。むしろ、知りたいし、早く成長したいと思っているはずです。そんな新入社員の切実なニーズに応える書籍である点も『入社1年目の教科書』が共感されている要因だと思います。
まとめ
ロングセラー『入社1年目の教科書』には、新入社員の不安を解消し、共感を生むヒントが凝縮されています。学生からまったく異なる「社会人」というステージに立つとき、明確な指針がないことは誰しも不安なものです。だからこそ、どのような考え方で働くことに向き合うのか、その「型」をしっかり学ぶことは、自律的に成長するための土台となるはずです。
『入社1年目の教科書』を活用した新入社員研修の効果を高めるポイントを解説した資料をダウンロードいただけます。あわせて、仕事の原則である「50のルール」チェックシートも資料に掲載しています。
新入社員一人ひとりの成長を支えるヒントとして、これからの育成をお考えの際にお役立ていただけましたら幸いです。
※ダウンロード資料には、本記事と重複する内容が含まれております。
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