職場適応性 DPI

職場適応性テストは、仕事場面（職場）で望ましいとされる行動の発揮度合いがどれほどか、という点を測定します。受検者の行動傾向のうち仕事場面で必要な要素を態度能力🄬と呼び、職場適応性テストは「仕事に対する態度」「対人関係（他者に対する態度）」「組織への順応（組織に対する態度）」の3つのカテゴリーで詳らかにします。

また、職場適応性テストは、受検者本人が職場でどのような態度を示すかというものです。どのような仕事、業務であっても必要と考えられる4つの基礎診断項目と、特定の仕事では必要となる10の個別診断項目から成り立っています。その14に細分化された各診断項目のうち企業内で必要と思われる態度能力に注目することで、受検者がどの程度自社に適応するかがわかります。

採用時の人物理解に

職場適応性テストは、仕事場面や職場で必要とされる行動傾向を広汎にとらえるものです。人物理解のためのツールとして、採用選抜や社内の人物理解、職場や企業の雰囲気（風土）の把握に適しています。

採用シーンでは、「仕事をどのような態度で臨んでほしいか」という観点で診断結果を確認します。例えば企画やプランニングの部門では、粘り強く深く考える態度で臨んでほしい、といった自社で見るべき点を検討して利用します。

採用、選抜の対象者が多いときに利用するのであれば、テストで確認する診断項目は重要である項目を少なくして選抜結果が少なくなりすぎないように扱います。選抜がある程度進み、対象者が少ない状態で利用するのであれば診断項目をつぶさに確認し、人となりを理解するために用います。

職場や企業の雰囲気が「周囲とのかかわりを強く持つ」態度で仕事をしているなら、採用などの選抜においてもなじみやすさという点でよく似た態度を重視する考え方も有効です。また、このような職場の雰囲気をつかむため、そしてそれらの強み弱みを知ることを目的として、組織・職場の診断にも利用できます。